- 過去最悪の鶏インフルエンザ
- なぜか同時期に発生する豚熱
- 牛の殺処分に助成金
- 鳥インフルエンザの流行は本当なのか?
- 原因不明な火事の急増化
- 世界中で火事や爆発などの事故が相次いで起きている
- アメリカで操業を停止した食品関連施設、食品関連農場リスト
過去最悪の鶏インフルエンザ
現在、日本では鳥インフルエンザが過去最悪の被害をもたらしています。
今季の殺処分数は4月3日時点で1740万羽を超え、このうち9割以上が採卵鶏です。
物価の優等生と呼ばれた卵の価格も上昇し続けています。
なぜか同時期に発生する豚熱
更に同時に豚熱が発生しており、鳥インフルと同様に蔓延と殺処分の拡大傾向にあります。
牛の殺処分に助成金
前の記事でも書きましたが、乳牛は政府による減産方針のために殺処分が進んでいます。
鳥インフルエンザの流行は本当なのか?
そもそもの話になりますが、ウイルスというものは熱で活動が弱まるというのが一般的な常識であり、私たちもそのように教わってきました。
インフルエンザに罹ったときに高熱がでるのは、ウイルスの活性を抑えようとする生物がもつ免疫力の働きによるものです。(体温の法則といいます)
牛や豚などの家畜は体温が高い生き物であり、とくに鶏は体温が41度もあります。
そんな家畜たちの間でウイルスがここまで蔓延するのか疑問が残ります。
この流行り病の存在が真実かどうかはわかりませんが、政府の全頭殺処分の方針により、過去に例がないほどのスピードで日本から家畜が消えており、数多くの畜産農家が廃業に追い込まれていること、それが食糧危機の大きな不安材料となっているのは紛れもない事実です。
余談ですが、ここ最近では『体温の法則』や、『体温を高めて免疫力を高める』といった予防法をデマだとする論調が増えてきました。これは医療の教科書や辞書から「自然免疫」や「自然治癒力」という言葉が消されている流れと同じだと感じています。病気が免疫によって自然治癒してしまうという事実は、薬を売って儲けるというビジネスモデルを作ったロックフェラー近代医学と相反するため不都合なのでしょう。
原因不明な火事の急増化
ここ最近日本では畜産農家に集中した不可解な火事が急増加しています。
下記に令4年12月~令5年3月までに起きた畜産関係の火災記事を拾い出しました。
11/29 卵50万個が被害受ける 郡山市のヒヨコの孵化場で火事 施設は全焼 <福島県>
12/17 宮崎県都城市で火事 牛舎など2棟全焼 けが人なし | TBS NEWS DIG
12/21 鶏舎1棟全焼 ニワトリ約5400羽被害か 兵庫 小野|NHK 関西のニュース
12/22 牧場のハウスで火災 子牛半数死ぬ 美深:北海道新聞デジタル
1/ 5 佐賀県唐津市で牛小屋火災 子牛15頭は無事(佐賀新聞) - Yahoo!ニュース
1/12 都城市の養豚場で火災 豚600頭が焼け死ぬ | TBS NEWS DIG
1/15 愛知半田 養鶏場火事で鶏約1万8千羽死ぬ|NHK 東海のニュース
1/24 住宅や牛舎などが全焼 遺体は住人の80代女性 宮城・大崎市(khb東日本放送)
2/ 8 牛舎が全焼 乳牛44頭と子牛1頭が死ぬ… 士別市(北海道ニュースUHB)
2/10 足寄町の牧場で牛舎火災 子牛69頭が死ぬ|NHK 北海道のニュース
2/16 神戸市内の牧場で牛舎が全焼 飼育していた子牛の大半が死ぬ - サンテレビ
3/ 6 五泉市の牛舎で火事 飼育の乳牛30頭が死ぬ|NHK 新潟県のニュース
3/ 9 薩摩川内市の養鶏場 鶏舎全焼 ニワトリ約1万羽死ぬ|NHK 鹿児島県のニュース
3/10 県立大で牛舎など全焼、牛30頭死ぬ…被害総額6242万円と報告 : 読売新聞
3/14 千葉 旭 養豚場で豚舎全焼 豚約800頭が死ぬ|NHK 千葉県のニュース
3/19 乳牛と肉牛50頭 火災で焼け死ぬ 豊富:北海道新聞デジタル
3/26 豚舎5棟9千平方メートルが全焼、豚7700頭焼け死ぬ : 読売新聞
3/28 「牧場から炎が見える」乳牛56頭を飼育の住宅兼牛舎が火災【長野・飯綱町】
4/ 1 糸島市で牛舎火災 ケガ人や牛の被害なし(FBS福岡放送) - Yahoo!ニュース
4/ 3 都城市の豚舎で火事 豚が約420頭死ぬ 宮崎県(宮崎ニュースUMK)
4/ 6「牛舎全体に火が…」乳牛数十頭が焼死か 牧場の牛舎全焼 北海道・標茶町
ここ4ヵ月という短期間で、これだけの火事が発生しています。
この連続で発生する畜産関連の火事、本当に偶然なのでしょうか?
世界中で火事や爆発などの事故が相次いで起きている
アメリカや世界でも同様の傾向です。
食糧の製造・供給に関連する工場や、それを運搬する貨物列車などに集中して火事や事故などが急増化しています。
挙げだすとキリがないくらいの件数なので、ここでは一部だけ取り上げます。
詳細について知りたい場合は下記の関連記事を見てください。
地球の記録 アース・カタストロフ・レビュー 記事引用
今年 4月までに、アメリカで十数カ所の食品関連施設が、火災や爆発などで閉鎖されたことについては、以下の In Deep の記事でご紹介したことがあります。
[記事] アメリカの食料危機は「意図的」である様相。過去数ヶ月で十数カ所の食品関連施設が火災や爆発で消失し、全米への肥料の運搬が強制的に止められている
In Deep 2022年4月23日その後も、火災や不可解な事故、そして農場などでの鶏や七面鳥などの大量殺処分が相次いでいたようで、米ゼロヘッジによれば、6月24日に、テネシー州の食品加工会社が、工場を閉鎖すると発表したことにより、
「昨年来からのアメリカで操業を停止した食品関連施設、食品関連農場の数が 100件に達した」
として、その全リストを掲載していました。
今回、閉鎖されたテネシー州の食品加工会社の操業停止の理由は不明ですが、火災や事故などではなく、インフレなどの理由なのかもしれません。
アメリカは広いとはいえ、100もの食品関連施設が閉鎖され続けているというのは、多少の影響はありそうです。
アメリカで操業を停止した食品関連施設、食品関連農場リスト
(2022年6月まで)
- 1/11/2021 フェイエットビルで75,000平方フィートの食品加工工場が火災で破壊
- 4/30/2021 イリノイ州モンマスのスミスフィールドフーズ豚肉加工工場内で火災が発生
- 7/25/2021 メンフィスのケロッグ工場での火災、170人の緊急要員が応答した
- 7/30/2021 アラバマ州ハンスビルにあるタイソンのリバーバレー工場で大規模な火災
- 8/23/2021 オーステルのユーイングロードにあるパタク肉製造会社で火災
- 9/13/2021 ネバダ州グランドアイランドのJBS牛肉工場で火災が発生し、 屠殺ラインと製造ラインが停止
- 10/13/2021 アイダホ 州コールドウェルのバター製造工場で5つの警報が鳴り響いた
- 11/15/2021 ゲアリド郡のフードパントリーで火災が発生
- 11/29/2021 メイドライト・ステーキカンパニーの食肉加工工場で火災が発生
- 12/13/2021 サンアントニオのウェストサイド食品加工工場で火災
- 1/7/2022 ハミルトン山の家禽加工工場で火災
- 1/13/2022 ルイジアナ州レコンプトのカーギル-ヌトレナ工場で火災
- 1/31/2022 ウィンストンセーラムのチェリーストリートで600トンの硝酸アンモニウムを保管していた肥料工場が火事に
- 2/3/2022 モーストンの ウィスコンシン川の肉加工工場で大規模な火災
- 2/3/2022 ストウのパーシーファームで火災により少なくとも130頭の牛が死亡
- 2/15/2022 テキサス州エルパソの肉加工工場が炎上
- 2/15/2022 ハーミストンのシアラーズフーズ工場のほとんどが火災で破壊
- 2/16/2022 インディアナ州クレイプールにある米国最大の大豆加工およびバイオディーゼルプラントで火災が発生
- 2/18/2022 Bess View Farmのミルクパーラーで早朝に火災が発生
- 2/19/2022 フリーモントのリンカーンプレミアム家禽でアンモニアが漏れ、3人が負傷
- 2/22/2022 ハーミストンのシアラーズフーズ工場でプロパンボイラーが爆発し、発火
- 2/28/2022 Nutrien Ag Solutionsで硫黄の発火により猛烈な化学火災
- 2/28/2022 シャドー・ブルック・ファームとダッチ・ガール・クリーマリーで火災が発生
- 3/4/2022 ミズーリ州ストッダードの農場で、294,800羽の鶏が殺処分
- 3/4/2022 メリーランド州セシルの卵農場で、644,000羽の鶏が殺処分
- 3/8/2022 デラウェア州ニューキャッスルのエッグファームで、243,900羽の鶏が殺処分
- 3/10/2022 メリーランド州セシルの卵農場で、663,400羽の鶏が殺処分
- 3/10/2022 テイラーの卵農場で、915,900羽の鶏が殺処分
- 3/14/2022 Meadow Drive農場で火災
- 3/14/2022 ウィスコンシン州ジェファーソンの卵農場で、2,750,700羽の鶏が殺処分
- 3/16/2022 インディアナ州プレインフィールドのウォルマート倉庫配送センターで火災が発生
- 3/16/2022 アーカンソー州ジョーンズボロにあるネスレ食品工場が火事で広範囲に被害を受ける
- 3/17/2022 アイオワ州ブエナビスタの卵農場で、5,347,500羽の鶏が殺処分
- 3/17/2022 デラウェア州ケントの農場で、147,600羽の鶏が殺処分
- 3/18/2022 メリーランド州セシルの卵農場で、315,400羽の鶏が殺処分
- 3/22/2022 サウスダコタ州の農場で、172,000羽の七面鳥が殺処分
- 3/22/2022 ネブラスカ州バトラーの農場で、570,000羽の鶏が殺処分
- 3/24/2022 多メイン州ベルファストのMcCrumジャガイモ加工施設で大規模な火災
- 3/24/2022 ネブラスカ州バトラーの農場で、418,500羽の鶏が殺処分
- 3/25/2022 アイオワ州フランクリンの卵農場で、250,300羽の鶏が殺処分
- 3/26/2022 ミネソタ州で、311,000羽の七面鳥が殺処分
- 3/27/2022 サウスダコタ州で126,300羽の七面鳥が殺処分
- 3/28/2022 アイオワ州ガスリーの卵農場で、1,460,000羽の鶏が殺処分
- 3/29/2022 マリコパ近くの食糧配給所で大規模な火災
- 3/31/2022 テキサス南部の主要なタマネギ梱包施設で火災。大部分に重大な被害が発生
- 3/31/2022 アイオワ州オセオラで、76,400羽の七面鳥が殺処分
- 3/31/2022 アイオワ州オセオラの卵農場で、5,011,700羽の鶏が殺処分
- 4/6/2022 ノースカロライナ州ウェインの農場で、281,600羽の鶏が殺処分
- 4/9/2022 ミネソタで、76,400羽の七面鳥が殺処分
- 4/9/2022 ミネソタで、208,900七面鳥が殺処分
- 4/12/2022 ノースカロライナ州ウェインの農場で、89,700羽の鶏が殺処分
- 4/12/2022 ネブラスカ州ディクソンの卵農場で、1,746,900羽の鶏が殺処分
- 4/12/2022 ミネソタ州の農場で、259,000羽の鶏が殺処分
- 4/132022 ニューハンプシャー州コンウェイのイーストコンウェイビーフ&ポークミートマーケットが火災で破壊
- 4/13/2022 アイダホのポテト食品加工工場に飛行機が墜落
- 4/13/2022 ミネソタで、77,000羽の七面鳥が殺処分
- 4/14/2022 カリフォルニア州サリナスのテイラーファームズ食品加工工場が全焼。
- 4/14/2022 ミネソタで、99,600羽の七面鳥が殺処分
- 4/15/2022 ミネソタ州ランカスターの卵農場で、1,380,500羽の鶏が殺処分
- 4/19/2022 オレゴン州ドゥーファーで、国内有数のオーガニック食品会社 Azure Standard の独立販売業者が火事で破壊
- 4/19/2022 ミネソタで、339,000羽の七面鳥が殺処分
- 4/19/2022 モントローズの農場で、58,000羽の鶏が殺処分
- /20/2022 ミネソタ州の卵農場で、2,000,000羽の鶏が殺処分
- 4/21/2022 ジョージア州コビントンのゼネラルミルズ工場に小さな飛行機が墜落
- 4/22/2022 ミネソタで、197,000羽の七面鳥が殺処分
- 4/23/2022 ミネソタで、200,000羽の七面鳥が殺処分
- 4/25/2022 ユタ州のエッグファームキャッシュで、1,501,200羽の鶏が殺処分
- 4/26/2022 ペンシルベニア州ランカスターの農場で、307,400羽の鶏が殺処分
- 4/27/2022 ネブラスカ州ノックスの農場で、2,118,000羽の鶏が殺処分
- 4/28/2022 アイオワ州の産卵施設で、530万羽の鶏が死亡し、200人以上の労働者が解雇される
- 4/28/2022 アレン・ハリム・フーズの加工工場がデラウェア州で約200万羽の鶏を殺処分
- 4/28/2022 ウィスコンシン州バロンで、110,700羽の七面鳥が殺処分
- 4/29/2022 カリフォルニアからアラスカへの花粉媒介昆虫を運ぶ飛行機で 500万匹のミツバチが死亡
- 4/29/2022 コロラド州ウェルドの農場で、1,366,200羽の鶏が殺処分
- 4/30/2022 オクラホマの州農場で、13,800羽の鶏が殺処分
- 5/3/2022 ウィスコンシン州バロンで、58,000羽の七面鳥が殺処分
- 5/3/2022 サウスダコタ州で、118,900羽の七面鳥が殺処分
- 5/3/2022 ペンシルベニア州バークスのアヒル農場で、114,000羽のアヒルが殺処分
- 5/3/2022 ミネソタ州リヨンで、118,900羽の七面鳥が殺処分
- 5/7/2022 ウィスコンシン州バロンで、20,100羽の七面鳥が殺処分
- 5/10/2022 ペンシルベニア州ランカスターの農場で、72,300羽の鶏が殺処分
- 5/10/2022 ペンシルベニア州のダックファームで、61,000羽のアヒルが殺処分
- 5/10/2022 ミシガン州マスキーゴンで、35,100羽の七面鳥が殺処分
- 5/13/2022 ウィスコンシン州バロンで、10,500羽の七面鳥が殺処分
- 5/14/2022 ペンシルベニア州バークスのアヒル農場で、83,400羽のアヒルが殺処分
- 5/17/2022 ペンシルベニア州バークスのアヒル農場で、79,00羽の鶏が殺処分
- 5/18/2022 ペンシルベニア州バークスのアヒル農場、7,200羽のアヒルが殺処分
- 5/19/2022 石灰岩を運ぶ列車がフロリダ州ジェンセンビーチで脱線
- 5/21/2022 ミネソタ州ダコタの農場で、57,000羽の七面鳥が殺処分
- 5/23/2022 ペンシルベニア州バークスのアヒル農場で、4,000羽のアヒルが殺処分
- 5/29/2022 ミネソタ州ハワードレイクのフォースマン・ファームの家禽の建物が破壊される
- 5/31/2022 ミネソタ州ストックホルムタウンシップのフォースマン施設で3,000,000羽の鶏が火事で死亡
- 6/2/2022 ペンシルベニア州バークスのアヒル農場で、3万羽のアヒルが殺処分
- 6/7/2022 ウィスコンシン州グリーンベイのJBS肉梱包工場で火災が発生
- 6/8/2022 ルイジアナ州アルコラのプリナ飼料工場で火災
- 6/9/2022 カリフォルニア(米国で第1位の食料生産者)で灌漑用水がキャンセルされ、貯水水がデルタに直接流された
- 6/12/2022 米国最大の豚肉会社が、高コストのためカリフォルニア工場を閉鎖
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